MD-ing講座38

カテゴリー・マネジメントについて7

第十は、店舗と店頭調査についてです。小売企業にカテゴリー・マネジメント提案をする場合、その企業のモデル店舗、あるいは競合の激しい商圏の店舗など、具体的な事例を使った提案が成功のポイントになります。店舗における当該カテゴリーの位置付けは、競合店舗と同じでは有りません。それぞれのカテゴリーには来店促進、購買量拡大、競合からの防衛、利益創造、キャッシュフロー創造、エキサイトメント、イメージ強化などカテゴリーに役割と戦略を小売業は持たせています。
この役割と戦略を理解する一つの方法が店舗店頭調査です。
以下の内容を整理し、提案小売業に対して、当該カテゴリーをどの様に位置付け、何が競合企業(店舗)との差別化になるかを十分説明しましょう。

1. 提案店・競合店のレイアウト・マグネット配置
①店舗レイアウトと主通路の設定状況
②マグネットの配置状況
③部門ゾーニングと当該カテゴリーの位置
④当該カテゴリーの棚割り状況

2. 提案店・競合店の客動線

3. 提案店・競合店の棚割り分析
①棚本数
②棚板数
③総メーカー数
④総ブランド数
⑤総SKU数
⑥総フェース数
⑦プラノグラム図
⑧陳列パターン図
⑨ゾーニング図(色分けされている状態)
*売上金額別
*粗利益額別
*サブカテゴリー別
*メーカー別
⑩アソシエーション分析
*サブカテゴリー別構成比分析表
*構成比率表(スペース・数量・金額・粗利)
*ABC分析表
*クロスABC分析表

4. 提案店・競合店の価格構成
①プライスゾーン
②プライスライン
③プライスポイント
④プライスレンジ
⑤価格構成グラフ
⑥価格帯分析表

5. 販売促進状況
①エンド催事データ
*テーマ
*実施期間
*企画内容
*エンド構成図
*メーカー名
*メーカー数
*商品名
*商品数
*商品価格
*販促ツール
*陳列パターン
②定番催事データ
*テーマ
*実施期間
*企画内容
*定番構成図
*メーカー名
*メーカー数
*商品名
*商品数
*商品価格
*販促ツール
*陳列位置
*陳列パターン

(2003/06/12)