Ver10.00 主な新機能

Ver10.00のテーマは分析機能の強化!

売場提案の強力なツールとして各企業様にご活用いただいている棚POWER。
今や棚割システムは単なるお絵描きソフトとしての利用から、現状売場の問題点を検証し売場生産性向上を目的とした取り組みの中での強力なツールとなってきています。ユーザーさまからも多くの分析検証に関する問合せや要望をいただいています。
また、IConcept社内からも流通業界の現状などを調査し、分析機能の強化・拡大を計っていきたいとの意見も多くでています。

そこでVer10.00では、現状売場の問題点を視覚的に検証できる「分析検証」機能の強化を中心に取り組んでいきます。現状の分析機能の向上はもちろん、新規分析メニューや分析項目の追加など、より視覚的に、詳細に売場の問題点、課題点を発見いただけるよう鋭意開発中です。

視覚的、多角的な分析検証機能の向上・・・モデル一括再分析処理を追加
操作性の向上、利便性の追及・・・フェイシングの表示速度の向上を追加
その他のバージョンアップ・・・帳票の「イメージ」、「バーコード」の出力位置の任意設定を追加

視覚的、多角的な分析検証機能の向上

分析対象商品にダミー商品や陳列されていない商品も追加

・ダミー商品で指定したJANコードの売上データが存在する場合には、通常の商品と同様に分析対象とします。

・売上に含まれている商品の中から分析に加えたい商品を分類(メーカーやカテゴリー)単位で指定可能です。

つまり…

・マスター登録が間に合わずに、急遽、陳列したダミー商品であっても、分析検証
機能や各種帳票類で分析結果を確認できます。

・分析期間中に商品を入れ換えた場合でも売上情報に含まれていれば分析対象となります。
例えば、長期間のデータで分析を行う場合に、別商品と入れ換えた商品(廃盤商品など)も分析対象とすることが可能です。

2モデル同時表示(分析検証)

編集モデルと参照モデルの2つを同時に分析できます。
別売場との構成比の違いや現状と提案の比較などが行なえます。

 

ドリルダウン分析(分析検証)

構成比率表,バブルチャートで、売場全体のカテゴリー構成比を確認後、ある特定カテゴリー内の構成比や、「醤油の中の濃い口の中の500㎜」というようにドリルダウンでの分析検証が可能です。ドリルダウンは28属性+仕入先(2種)の合計30段階まで可能で、含まれる商品の一覧も随時確認できます。

画面サンプル(構成比率表のドリルダウン・3段階)

 

ハイライト分析

従来、分析検証ウィンドウ内で確認可能だった各種分布表の結果を陳列商品にも反映します。
これにより、従来にも増して分析結果と陳列状態を確認しながらの商品識別が容易に行なえます。
もちろん、結果のファイル保存やクリップボード出力も可能で、提案時の資料としても活用いただけます。

画面サンプル

クロス分析機能の強化

第1分類だけの指定が可能になります。
これにより分類別、売価別などのシェア分析が行なえます。

出力サンプル

 

複数モデルの分析(モデル複合分析)

複数の売場を「モデル」・「分類」・「アイテム」単位で「売上金額」、「粗利益」、「スペース生産性」などの確認が行なえます。
さらにクロス分析も行なえ、複数モデルでのカテゴリーや価格帯別のメーカー貢献度やアイテム貢献度、カテゴリー内クロスABCなど従来のクロス分析表で出力可能な項目を複数モデル指定で検証できます。

 

≪同一店舗内の複数売場の場合≫

モデルや分類単位に検証確認を行うことで、店舗内の貢献度の高い売場や分類、異常値などの把握が可能です。
これにより売場全体のバランス・傾向を計り、売上向上へのヒントになります。

≪チェーン店の同一カテゴリー売場の場合≫

モデルや分類やアイテム単位に検証確認を行うことで、貢献度の高い店舗や全店での分類貢献度、アイテム貢献度、さらに異常値などの把握が可能です。

・多彩な分析項目と様々なオプション設定により、自社の視点に添った分析結果を出力できます。
・他の帳票と同様に、印刷だけでなく「CSV」,「Excel95」,「PDF」形式での出力が可能です。

  

出力サンプル・クロス分析

・28属性+仕入先(2種),標準価格,売価(3種), 原価(3種)の37項目から選択可能。
・第2分類は「アイテム」も選択でき分類別アイテム貢献度も確認可能。
・第1分類ごとの小計も確認可能。

モデル一括再分析処理新設

複数のモデルに対しての分析処理を1度にまとめて行なえる機能を新設します。
さらに分析処理を実行するだけでなく、売上情報や分析基準(分析期間、ABC区分点など)の設定も一括で行なえます(各モデルへの反映も可能)。

これにより、複数の売場に対して同じ売上情報を設定する場合や、同一の分析基準(分析期間、ABC区分点など)を設定したい場合など、各々のモデルに対して設定する手間が省けます。

操作性の向上、利便性の追求

商品情報、イメージの一括物理削除

不要なマスターを物理的に削除する”マスター整理”に、JANコードで指定した商品のみを対象とした、商品情報,イメージを削除する機能を新設します。
商品情報とイメージはそれぞれ単独で指定できますので、例えば、廃盤商品のイメージのみ物理削除しておけば、ハードディスクの容量も確保でき、過去のモデルもダミーイメージで再現できるといった活用が可能です。

分類の文字検索

棚POWERの分類選択場所で文字検索が可能になりました。
この機能は、特に分類のマスターがかなり多い場合に便利です。
ワイルドカード検索(「*」「?」を使用可)、単・複数選択も可能で棚POWERの操作性がよりいっそうUPします。

 

比較リストの印刷・ファイル出力

フェイシング中に比較していたデータを直接ファイル出力し、提案材料として有効利用できます。

フェイシング中にモデル設定が可能

従来まではフェイシング画面を閉じてモデル設定を行っていましたが、フェイシング画面を開いたままモデル設定の編集が可能になります。
また、商品リストで商品を絞込む場合に他カテゴリーに含まれる商品をリストから選択したいとき、フェイシング画面のままカテゴリーの変更、登録が可能です。

 

フェイシングに全画面表示を新設

従来、フェイシングウィンドウを拡大(表示切替・標準)することで棚の部分拡大が可能でしたが、Ver10.00からは、同時に全画面ウィンドウで売場全体の確認が可能となります。
ガムや乾電池など商品が小さく拡大表示しないと識別が難しい場合や大型売場を作成する際、商品と売場全体を確認しながらの陳列が可能です。

 

陳列検索(商品,台段)を新設

「自社商品が陳列されているか?」、「2台目の3段目にはどんな商品が陳列されているのか?」など、既存売場での陳列検索が可能になります。全画面表示と同時に使用することで、売場全体、商品、陳列確認が1度に行なえます。
フェイシングを拡大表示していても陳列位置まで自動的に移動し、該当商品や段の回りを点滅表示します。

 

参考:陳列済商品を一覧で確認したい場合は商品リスト(◆マーク)で可能です。

【単品検索】JANコード、商品コードで指定

【台段検索】

フェイシング表示速度の向上

既に、棚POWER・ATWサービスで対応していますが、フェイシングを表示する速度を向上します。
これにより、マスター登録件数が多い場合や大きな売場のフェイシングを確認する際にも表示時間が短縮されます。

操作性の向上、利便性の追求

一括印刷に棚ラベル-手動設定対応

従来までは「棚ラベル-自動設定」が一括印刷に対応していましたが、今回からはより柔軟に棚ラベルをアレンジできる「棚ラベル-手動設定」が一括印刷に加わります。

帳票の「イメージ」、「バーコード」の出力位置を任意設定可能に

従来は出力項目の左側/右側のどちらかのみの出力でしたが、「出力項目」にイメージとバーコードを追加することで、任意の場所に「イメージ」、「バーコード」を出力できます。これにより、より柔軟な帳票レイアウトが可能となります。

対応帳票:陳列情報、分析表、仮置情報、オーダーブック、見積書支援、追加カット一覧表、モデル複合分析(アイテム)

出力サンプル